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脂漏性皮膚炎なるほどナビ
目次
- 脂漏性皮膚炎とは?
- 原因になる3つの入り口
- 症状と発症する部位
- 克服体験談、どうやって治った?
脂漏性皮膚炎とは?
脂漏性皮膚炎とは、主に顔、頭皮、耳の裏(うしろ)、鼻まわりなど、脂漏部位と呼ばれる皮脂分泌の多い箇所にできる湿疹・炎症です。
通常バクテリアなどから皮膚を守る、人の皮膚にすむ常在菌の一種である「マラセチア菌」が、異常繁殖することでおこります。
原因になる3つの入り口
肌トラブルの要因は、3つの入り口があります。
- 使用している化粧品やシャンプーなどのヘアケア製品の残留や、化学成分による刺激、アレルギー反応、こすったり、たたいたりなどのお手入れ方法によるもの
- 紫外線や気温、湿度そして大気の汚れや花粉など外的な要因
- 食生活や睡眠不足、ストレスなど内的要因
脂漏性皮膚炎は、突然発症するのではなく、水面下で様々な要因が重なりあうことで表面に現れます。
例えば頭皮でいうと、洗浄力の強いシャンプーで必要な皮脂までも奪ってしまうと、皮膚が厚くなり、頭皮を守ろうと、より濃い皮脂を出します。
そして、保湿が足りていないことで乾燥し、かゆみ(頭皮)を生じる、そして大量のフケのような皮むけが起きる場合もあります。
また、すすぎが不十分で皮膚を荒らすことが原因になる事もあります。
まず症状を抑えようとするのではなく、お薬やお肌のお手入れ方法、食事といった観点で総合的にアプローチすること、また原因を見つけ排除することで、繰り返さない、悪化させないといった根本改善、また良好な結果を得ることができます。
症状と発症する部位
症状が出やすい部位は、皮脂が出やすい鼻まわり、額、眉間などに現れやく、また、頬、頭皮、耳の裏(うしろ)などにもできます。
症状は、主にかゆみを伴う炎症が出て、赤みやブツブツなどの湿疹や白い皮脂の塊が出たり、皮むけがあります。
また、胸やお腹まわりが赤くなり、かゆみが生じる場合もあります。
アトピー性皮膚炎とは、ポロポロと皮がむける点で異なります。
「にきびダニ」や「アトピー性皮膚炎」、「酒さ」、「かぶれ」と良く似た症状なので、皮膚科によって違う診断を言われたとのお問い合わせも多いです。
なお他の人にうつるということはありません。
頬・額
また、頬や額に黄色いウロコ状のかさぶた(角質のかたまり)が出る方も多く、無理に剥がしてしまい、何度もカサブタが繰り返し、悪化する方のご相談も多いです。
耳の裏、鼻まわり
耳の裏や頭皮、鼻まわりは脂漏部位と呼ばれ顔に比べ皮脂腺や汗腺が多く、湿疹や炎症が起こり、赤みやかゆみの症状が出やすい部位でもあります。
頭皮
頭皮ではフケが多くなり、通常できる湿疹とは違い、かさぶたや大量のフケが見られます。
フケは炎症の少ない初期症状と言われ、皮脂によっておこる症状です。
また、濃い皮脂が髪の毛にこびりついてしまい、カサカサなのに髪はべっとりになり、すすぎが不十分で皮膚を荒らすことで、ぐちゅぐちゅとリンパ液が出ることもあります。
- 部位別の症状
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克服体験談、どうやって治った?
人によって出方は様々です。
こちらでは実際に克服した方の秘訣やノウハウを写真とともにお伝えします。
克服後も再発などはなく、健康な素肌を維持されております。
食事の見直しや洗剤を変えることでマラセチア菌など常在菌のバランスが整い、改善される方も多いです。
枕が当たる部分に赤みやかゆみ(頭皮)などが出ている場合は、枕カバーやタオルに合成洗剤の成分が残ってしまい、トラブルを悪化させてしまっている可能性があります。
洗剤は石鹸ベースのものにし、使用量も是非気をつけてみてください。
(年齢は取材当時)
- 脂漏性皮膚炎 克服体験談
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部位別のお手入れ方法
顔、頭皮、身体…と症状が出る部位は人によって様々です。
ここでは、顔、頭皮、身体のお手入れ方法についてお伝えします。
基本は肌に負担をかけないように清潔な肌を保つことと化粧水など水分による保湿の徹底。そして顔も頭皮も身体も一枚の皮膚でつながっているので、スピノワ流「刺激しない」お手入れ。
その他、部位によって、また症状によって気を付けるポイントをまとめています。
今日からのスキンケアのご参考になさってください。
- 部位別のお手入れ
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医師が推奨するスキンケア
肌を清潔に保ち、
水分での保湿を(維持)すること。
美容機器や化粧品で手軽に施術が受けれたり、自宅でもケアができるようになった一方で、間違ったケアや情報も多く出回っていますね。
また生活スタイルや環境の変化、そしてストレス社会で生きている中、肌へのトラブルも多様化しております。
今まで多くの方の肌を診てまいりましたが、どのような肌トラブルの場合でもスキンケアは大切です。
「肌を清潔に保ち、水分での保湿を(維持)すること。」
これはどのような肌にも共通です。
特に現在肌トラブルがある場合は、肌にとって必要な成分だけを配合したシンプルなスキンケア製品が望ましいですね。
若松 信吾
SHINGO WAKAMATSU
医学博士
皮膚科専門医 皮膚科認定医
東京女子医科大学 名誉教授
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