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脂性肌とオイル-アーユルヴェーダからの見地

脂性肌とオイル-アーユルヴェーダからの見地

脂漏性皮膚炎でお悩みの方から、よくご相談を頂くのがオイルの種類と使い方についてです。
オイルの使用を控えたいが、部位によっては乾燥をするので使うにはどうしたら良いのか?
体質とオイルとの関係性や最近流行りのオイルについても、誰にでも同じ効用がのぞめるのか?
といったご質問も多くいただいております。
そこで、世界3大医学の一つであり、オイルを用いて身体全体を癒すアーユルヴェーダ講師の柳生先生にお話を伺うことができましたので、まとめてみました。
是非、ご一読ください。

アーユルヴェーダとは

アーユルヴェーダは、サンスクリット語のアーユス(生命)とヴェーダ(叡智)が合わさった言葉で、「生命の科学J といわれるインド・スリランカにおける伝統医学です。
身体には「ヴァータ(風)・ピッタ(火)・カファ(水)」の3つの性質のエネルギーが働きかけているとされています。

アーユルヴェーダには、オイルを使った健康法があります。
ディーブ研究所にもよくご質問のあるオイルについて、アーユルヴェーダの観点からおこたえ頂きました。

ゴマ油について

アーユルヴェーダでは太白ゴマ油をよく使います。
デトックス作用や浸透力も高いことからゴマ油は多くの薬用オイルのベースに使われています。
その他にも料理や点鼻、うがい等使い方は様々です。
抗酸化物質セサミン・セサモリンが含まれていて活性酸素の発生を抑えるまたは、老化やガンを予防する作用があるといわれています。
全ての体質の人が使う事ができ、頻繁かつ多様に使われるゴマ油ですが、万能ではありません。
特に身体が冷えやすい体質の方にはおすすめですが、汗をかきやすく、顔が赤くなりやすい方は、少量もしくは場合によっては使わないことをおすすめします。体調によっては、炎症を起こしやすく、毒素がたまりすぎていると湿疹が出る事もあるそうです。体質や体調により気をつけなければなりません。

ココナッツオイルについて

ココナッツオイルは、身体のほてりを抑える作用を期待できるオイルです。
先日、ダイエットに取り組んでいる方から、ココナッツオイルが脂肪の代謝が良いということで料理に使用するだけでなく、顔に使用し始めたら湿疹ができたとのご相談がありました。
ココナッツオイルには、肌を冷やす作用があるということで、肌の働き(排世)が滞った可能性があるので、控えるようにお伝えしたところ改善されました。
肌が冷えて、乾燥する冬の季節には、肌の弱い方は避けた方が賢明でしょう。

馬油について

馬油は動物性でありながら、不飽和脂肪酸の割合が多く、人の脂質と構造が似ていることから外用として体に塗っても良いとされています。浸透性も高く、ビタミンEも多いためシミ予防にも適していると言われる馬油ですが、やはり植物性オイルに比べると酸化しやすいことには違いないので長期保存や塗布後に日に当たるなどはすすめられません。浸透力の高さゆえに、気をつけないといけないこともあります。というのは、馬油が一緒に与えた他の成分を肌へ浸透するのを助ける効果にも優れているため、クレンジングすべき汚れや化学物質も一緒に浸透させてしまうことがあるとのこと。
こうした理由があるので、馬油をクレンジングオイルやシャンプーとして使うのはおすすめできません。肌によい成分も悪い成分もまとめて肌に浸透させてしまうので、馬油以外に使うアイテムがあるという場合はそのアイテムに含まれている成分もチェックしないといけなくなります。

植物性のオイルと動物性のオイルの違い

一般的な傾向として、植物性オイルには不飽和脂肪酸が多く、動物性オイルには飽和脂肪酸が多く含まれています。肉や卵や乳製品を食べ過ぎないほうがいいといわれるのは、飽和脂肪酸の取りすぎが身体にとって害になるからです。

個性的なオイルは使い分けが大切

オイルイメージ 様々な効果や効能のあるオイル。
柳生先生がおっしゃるには、体質に合うオイルと合わないオイルはどれか?の見極めが大事とのことでした。特に、"○○に良い""○○に効く"といった個性的なオイルは、体質が合わないとおもわぬ肌トラブルに見舞われる心配があります。
それだけ、オイルの肌への作用は期待ができるともいえますが、良くも悪くも使い方次第。
流行っているからではなく、皆さんもご自身にあったオイルを使うことが健康美肌の秘訣です。

まとめ

アーユルヴェーダにおいては、身体の「ヴァータ(風)・ピッタ(火)・カファ(水)」の3つの性質がバランスの取れている状態を健康と位置付け、そのバランスが崩れると健康を損なう状態になると考えているとのことでした。また自身の心と身体の状態を知り、心身共に調和のとれた、健康的な生活をおくる方法を説いたのが、アーユルヴェーダだということでした。
身体への確かな効果をもたらすオイルの力を用いて自らの治癒力を引き出していくというアーユルヴェーダの基本理念は、ディーブ研究所、スピノワが提唱する自己再生機能、自己防衛機能=自然治癒力を高めることで自らの健康を維持していくという肌理念と同一であると感じました。

〜ディーブ研究所より〜

  • 講師:柳生 圭子
  • 講師Profile柳生 圭子

    インド・リシュケシュにて「Dr.M.L.Maurya」の下で、アーユルヴェーダを学び2011年にアーユルヴェーダ・サロン「arati」を東京・中目黒にオープン。本来の健やかな心と身体の状態に導いていけるよう施術を心がけています。